みらい文庫大賞

第5回

[小説部門]結果発表

このたびは、たくさんのご応募いただきまして、ありがとうございました。

最終選考の結果、大賞の該当作はなく、二作品の優秀賞受賞が決定いたしました。
豊田巧先生にいただいた選評と、最終選考会の様子(抜粋)をご紹介いたします。
今後も、小・中学生読者に喜んでもらえる、パワーあふれる作品をお待ちしております!

※選考についてのお問い合わせには一切お答えできませんので、なにとぞご了承ください。
※第6回の募集詳細につきましては、ホームページで告知させていただきます。

集英社みらい文庫大賞 受賞作

大賞:該当作なし

優秀賞『青に叫べよ』

大久保開(おおくぼひらく)

【受賞コメント】

この度はこのような賞をいただきまして本当にうれしく思っております。多くの方々に支えられてここまで来られました。家族をはじめ、お世話になった方々に心より感謝申し上げます。昔から、ただひたすら何かをする物語が好きで、今回は最初から最後まで山の中を走り回る話を書かせていただきました。この作品が生涯での最高傑作にならないように、今後とも精進していきます。ありがとうございました。

【あらすじ】

小学五年生である葉角逆さまは、ある日無理やり、オリエンテーリングの大会に出場することになった。自分の感覚を頼りに山の中を疾走する逆さまは、「走る」ことを通して自分の中の大切な気持ちに気づく。

優秀賞『チリトリさんはそうじの時間に恋をする~南台中☆美化委員長のメモ~』

神戸遥真(こうべはるま)

【受賞コメント】

今作の主人公は中学1年生の女の子。私が小説を書き始めたのもその頃でした。それから長い年月を経て、あの頃抱き始めた夢への切符をようやく手に入れることができ、体が震える思いです。選考いただいた審査員の先生、編集部の皆様、本当にありがとうございました。これまで応援してくれた家族や友だちにも感謝でいっぱいです。わくわくしたりドキドキしたり、時にはキュンとしたり。そんなお話を届けられるようにがんばります!

【あらすじ】

中1のチリは、ある日、美化委員長のホウキ先輩に出会う。「困ったらいつでも声かけて」の言葉にトキめいたけれど、先輩は“お掃除命☆”の変わり者! ホウキ&チリトリコンビが、ナゾの事件もすっきり解決!?

選評
「電車で行こう!」シリーズ著者

豊田巧先生
『みらい文庫だからこそ!』

「今年もみらい文庫大賞該当作品はありませんでした」それは応募者の皆さんはガッカリすると思いますが、これは選考委員もまったく同じ気持ちです。過去二年間該当作品がないと知っていた僕は「今年は絶対に大賞を出してやる」と意気込んで選考に挑みました。

『その絵にはヒミツがある」は一冊に渡って引っ張る推進力が弱いと感じました。一冊読み終わった時に作家は感動、爽快、達成など、何かを読者プレゼントすべきだと思います。ただ、ストーリー全体のまとまりや、伏線の回収はうまく、ストーリーの展開スピードが早まればよくなると思いました。

『チリトリさんはそうじの時間に恋をする』は事件とキャラクターの魅力が弱く、もう少し丁寧に推理や恋愛を描くといいと感じました。半面、中学生の生活感や、主人公の心理描写はとても気持ちよく描けていました。

『青に叫べよ』も読者へのプレゼントが少ないと思います。また主人公を見えている風景が描写しきれていないと思いました。その為、読んだ人によってイメージは大きく変わると思います。だが、中盤から終盤への鬼気迫る描写には引き込まれた。これが冒頭からなら、すごい作品になったと思いました。

多くの作品を読み、選考会では議論を尽くした上で、今回は「該当作品なし」と苦渋の決断をしました。僕がどうしてそう決断したのかと言うと「このままではヒットしない」と感じたからです。新人作家に必要なのは『売れる』事です。同じ三割でも初回で当たるのと三回目では大きく印象が違います。僕は「みらい文庫大賞」をとった作家さんには、絶対に売れて欲しいと思っています。その為には小さな事を気にするのではなく、誰も描かない世界をノビノビと描いて欲しいのです。きっと子供達はもっと思い切ったお話を待っていると思います。それが許されるのは「電車で行こう!」と言う変わった作品も許してくれる、みらい文庫だけだと僕は思いますよ。

選考会の様子
「青に叫べよ」

疾走感と熱量はある。書籍化するにはモチーフがNG!?

豊田先生
「狂気を感じました(笑)」
一同
(笑)
豊田先生
「極端なことを言うと、ラストのチェックポイントからゴールするまで、全体文章の半分近く使ってるんですけど、ほぼ会話文なし。そして、キャラクター構成もバラバラで主人公のキャラ設定も強くない。それでも読める、というのは、文章力がなかったらできないのかな、と思いますね(笑)。テーマは少しマニアックで、自分は経験があるのでわかるのですが、オリエンテーリングは「ひとつ間違えたらプチ遭難する」というハードなイメージを読者に伝えるのは難しいと思います」
編集K
「そうですよね。主人公のキャラにも、特にこれといったものがないですし。前半には後半の疾走感がないですよね」
豊田先生
「実際の本にする時に、地図があって現在地が表示されていれば、今、どこを走っているのか分かりやすいのかもしれないけど」
編集S
「私は今回のなかではダントツに面白かったです。『神々の山嶺』が好きなのですが、それを思い出しました。死ぬか生きるかみたいな戦いものとか、スポ根もの、サバイバルゲームに落とし込むこともできるのかな、と思いました。」
豊田先生
「『バトル・ロワイアル』じゃないけど、全部とりあげて、コンパスと地図しかない! くらいの勢いでやるといいかもしれないですね。“スマホを頼ればいいじゃん”と読者に思わせてしまうと魅力は伝わらないので」
編集K
「私もすごくこれ面白かったです。後半がすごい熱量で。キャラだって、なんでこんな訳わからない人たちが出てきているんだろうな、と。でも、書きたいものがすごく明確かな、って思いました」
編集I
「私は児童文学としてはあんまり読めなくて、子供が主人公の一般文芸の中編としてだったら成立する作品かもしれないと思いました。みらい文庫とのマッチングが問題ですね。いろいろな経験値や読解力が未熟な子供が読むということを想定しながら書く、というのは必要だと思う。この著者にしか書けない作品を書いたという心意気は評価できる、と思います」
編集Y
「事件の山場が足りない印象でした。書籍にした時のことを考えると、立ち読みした読者をひきこませるために、「この本はこういう事件が起こるんだ」とわかるものを冒頭に入れるべきですし、大事な軸がないように感じました。ただ、著者が書きたかったのは、あれこれ考えちゃう自意識過剰な主人公が自分から解き放たれるということかな、と思い……そこは素敵だなと。「心細くなっても、迷ってもいいんだよ」というセリフも、そのままの自分でいいんだよ、というメッセージにもとれる。話はかわりますが、この作品も含め、応募作には章分け、章見出しがないものが多かったですね。今後の応募作にはつけることも意識してもらいたいなと思いました」
編集C
「そうですね。作品について、私はまったく、感情移入ができなかった。それはなぜかというと、この作者がまったく読者に対して、奉仕しようという気がないからかなと思いました」
編集K
「それはありますね」
編集C
「誰かをどういう風に、どんな気持ちにさせたいのかというのが、実はない。やみくもさがこの作品の勢いであり、魅力でもあり、狂気と言われる恐ろしさであるのですが、本にするために直すにしても、丸めて角をとってしまったら、多分この作者が書きたいものとかけ離れ、また読者も魅了しないだろうと思いました。投稿者自身の可能性がどうというのではなく、大賞にするにはこの作品はどうだろう、と思いました」
編集H
「全体的に描写に少しずつ毒があり、陰気なものを感じました。爽快感のある作品を書くと生き生きとしたものができるのではないかと思いました」
編集N
「私は、キャラクターがまったくつかめませんでした。特に、主人公に接触してくる人物たちが善人なのか悪人なのかつかめなくて、もしかして、この後恐ろしい事件が起こるんじゃ……!? と思いながら読んでました」
編集C
「殺人事件のような(笑)」
一同
編集N
「それに、この作品の挿絵をイメージした時に、全体を通してほとんど絵に変化がつけられないな、と」
豊田先生
「ずっと森の中を走っているだけですからね」
編集K
「オリエンテーリングは無理だと思うのですが、このテイストは生かしつつ、疾走感を生かせれば。熱量を持っていると思うので、これを児童文庫のエンタメにおとしこめるかどうかだと思います」
豊田先生
「本にするとしたら、最初に地図やゲームルールを明確に伝えてあげて、読者に対して『オリエンテーリングはこんなゲームだ!』と説明しなくてはいけないと思います。そして、“野球”とか“電車”ならみんな知っているし、読者が入ってきやすいですが、新しくオリエンテーションというゲームを提案するのはかなり難しいです。店頭で見せることのできる表紙だけで、内容を全て伝えきらないといけない。その時、このテーマがハードルになってしまうのではないかと思います」
「チリトリさんはそうじの時間に恋をする」

文章力はあるが、読者がワクワクするようなエンタメ性を!

豊田先生
「恋愛ものなのか? 日常系なのか? ほほえましいですが、なにをやっているのか、といわれると……。トリックとか、不思議なことを解こうというのではないだろうし。本当に掃除をしてるだけで終わっている印象でした」
編集K
「そうですね(笑)」
豊田先生
「ホウキ先輩をもう少し理系男子に持っていくといいのかな……と思いました。日常っぽい感じの部分は、うまく書けていると思います。」
編集N
「キャラクターの良さが物語を動かしていっていると感じました。特に主人公のチリトリさんは、読者からの共感が得られそうだなと。それに負けないくらいホウキ先輩もユニークなのですが、彼の“七つ道具入れ”は最大限活かしきってほしかった。メモ帳、ビニール袋、ハサミ以外にもっとユニークな掃除用品を出してもよかったのでは? 非常に文章のセンスが良くて、そこについては大きく評価したいです」
編集H
「テンポも良く、おのおのの感情に矛盾がなく、微笑ましい作品で、好感が持てます。明るい中学生の学園生活ものはたくさんあるので、その中で、どのように特色を出していけるかだと思います」
編集Y
「ちょっとした会話のやりとりにおかしみがあっていいですよね。ただ、大人はおもしろいけれど、小・中学生読者はどうでしょう? 書籍化するのであれば、最近人気の王道ラブストーリーにしたほうがいいと思いました。みんなからホウキ先輩ってちょっとバカにされて呼ばれるのではなく、主人公がそう呼んでるだけで、掃除の時間によく会う、という設定にして。事件ももっと恋愛のことに変えてしまう。最後には主人公が自分の気持ちを伝えたい!となるような。……ただ、そうするとこの著者の“味”がなくなるかもしれませんが。“恋愛”というジャンルは強いと思います」
編集I
「この三作品の中では、一番文章が整っていて読みやすく、まどろっこしい表現もないですし、すごく工夫はしていると思いました。個人的に、誰も書いてないものを書くのが作家だと思うのですが、それをこの作者なりに児童文庫という市場も考えて掃除をテーマにもってきたのは評価できます。そのわりには掃除の掘り下げが浅くて」
豊田先生
「子供にとって掃除って逃げようとするものだよね。やろうとするものじゃない」
編集I
「たとえばですけど、先輩のポケットからすごいいろんな掃除アイテムが出てきて…例えばお茶っぱの出し殻で〜とか、濡れ新聞紙をちぎってまくと綺麗になってさあどうだ、みたいな描写があったら面白かったかもしれませんね」
編集C
「「家事えもん」みたいなエンタメ性があったら」
編集I
「そうそう。ライバルが出てきたりして、そこまで振り切れたら掃除のモチーフもありだと思う。あと、ミステリーをほのめかしているわりに全然ミステリーじゃない。主人公がいく先々で結構簡単に謎が解けていって。体育でちょっと一緒になっただけで、話しづらかった女子が心を打ち明けてくれて“自分が犯人”だと……」
豊田先生
「自供ですからね(笑)」
編集K
「私もテーマが掃除か…と思って。掃除はやっぱり子供は好きじゃないよな、っていう。美化委員会っていうのは聞いた事ないからいいかな、と思ったんだけど、掃除はなぁ、と。やっぱり恋愛ものなのか、どういうジャンルで攻めたいのかっていうのが、わかりづらかったです。“ホウキ先輩”のネーミングは面白いのに、いまひとつなまま終わってしまったなぁ、と」
編集C
「せっかく、掃除というテーマが変わっているのに、意外に何があったのか、残るものがなかった。読みやすさと、ひっかからなさ…。文章が達者であるとは思うのですが」
豊田先生
「うまいですよね」
編集C
「この方には器用さと流行を探るマーケット力が備わっていると思います」
編集I
「文体も研究していると思う」
編集C
「そうですね。ちょっと自分ツッコミをしながら進む感じですね。そこはアリだと思います。淡い恋を意識して書いたと思うのですが、わりと大人目線が残っていた印象でした」
「その絵にはヒミツがある」

トリックか恋愛か?? どちらかの比重を大きく
-あらすじ-
小6のパッとしない良太と、幼なじみで勝気な美少女・美月は、学校の『呪いの絵』の盗難について調べることに。
しかし、その絵を描いた画家の息子の白崎純は、相当な変人画家だった! 2人は絵を見つけられるのか……!?

豊田先生
「ミステリーものなのか、恋愛ものなのかどちらなのかわからなかった。たぶん、ミステリーではないですよね。『何時から何時までどこにいた、だから犯人はこのような方法で〜』という話ではないので。だとしたら、『ガリレオ』の湯川みたいに、白崎という変人が謎を解く、という方向にしても良いのではないかと思いました。画家の息子の白崎を中心にしていきたいのだろうな、と思いますが、変人キャラがもっとふりきれていると良かったです。ただ、児童文庫で大人が謎を解いてしまっていいの? と少し引っかかるのですが……。全体的には読みやすい作品でした。」
編集K
「中途半端ですよね」
豊田先生
「恋愛ものとして見た場合、主人公の良太が最初の方からヒロインのターゲット外になっているのが気になりました」
編集C
「良太には取り柄がない、と言っていますもんね」
豊田先生
「そうそう、なにかやってフラれるならともかく、なにもなくフラれていて」
編集C
「美月を助けに行ったのに…(笑)」
豊田先生
「最後も白崎に、いいところをもっていかれちゃいますし。女の子からの目線だとわからないですが、男の子から読んだ時、気持ちのもっていきようがないな、と(笑)。主人公目線で書いてなかったのかな……」
編集I
「基本良太視点なのに、最後だけ美月視線が混じっていて、著者にとって都合のよい展開になっているかなと。それだったら別の書き方もあったのではないかと思ってしまいました。もうちょっと構成を詰めてから書いても良かったのかと」
編集K
「どこが一番書きたかったのか、どこにも気持ちが書かれてない印象でした。もっと伝わってくれば良かったです」
編集C
「私は『白崎さんを描きたい』という気持ちが伝わりました。すごくそこが魅力的に思えて。白崎を中心にしたドタバタコメディとして読みました。この『変な大人と子供』という構成もよくみかけますが、主人公と美月がイヤな感じがせず読めました。自分を投影した時に「こんな行動しない」とは思わなかったといいましょうか。美月は無鉄砲で不法侵入はしてますけども。このキャラクターたちに好感が持てました。作者が楽しく、勢いよく書いているからだと思います。最後まで気持ちの良い疾走感を感じました。最後、美月が無題だった絵に名前をつける、というまとめ方にもセンスを感じましたね。とはいえ直すところは多くありますよね。良太にイジワルをした金森さんは、最後の方はでてこないなど(笑)。白崎を書き始めたら、白崎中心になっちゃって、まわり見えなくなっちゃったのかと思いました」
豊田先生
「白崎さんから始めれば良かったのでしょうかね」
編集C
「最初本当に、不審者なのかと思いました。まさかのちに、美月が白崎のことを好き、と言い出すようには思えなかったです(笑)そのあたりも、もくろみがうまくいってない部分はあると思います。そのつたなさも含めて、私はこの作品は魅力があるな、と思いました」
編集H
「主人公と女の子、天才画家とマネージャー、など関係性がきちんと描けた上でキャラクターが喋っているように感じました。大きな事件などのエピソードをどのように膨らませられるかが課題かと思います」
編集I
「ミステリーなのに読者をミスリードさせるような工夫があまりないわりに、物語の内容に対して全体が意外と長いんですよね。テクニック的な部分ですが、ちょっと無駄な地の文が多くて。それは、ほぼ一視点なのに、三人称でいちいち主語を書いているせいもあるかなと。他者の動作、言葉に対する主人公の解説が長い。そこのテンポは編集者がつけば良くなると思います。そのあたりをスリム化すれば、登場人物のキャラ付けや、もう少し読者をまよわせる仕掛けの描写も増やせるのでは、と」
豊田先生
「誰かに視点をしぼると、最後が書けなかったんでしょうね。でも「僕は」で書いちゃったほうが絶対わかりやすいですね」
編集I
「省略することを覚えれば、もっと読者をのせる部分に、行数をさけるようになると思います」

★第三次選考を通過されましたのは、以下の3作品です。

※敬称略、順不同

タイトル 氏名(ペンネーム)
その絵にはヒミツがある 梅本 晃
チリトリさんはそうじの時間に恋をする
~南台中☆美化委員長のメモ~
神戸 遥真
青に叫べよ 大久保 開

★第二次選考を通過されましたのは、以下の7作品です。

※敬称略、順不同

タイトル 氏名(ペンネーム)
あたしたち、コミックガールズ 吉田 桃子
その絵にはヒミツがある 梅本 晃
チリトリさんはそうじの時間に恋をする
~南台中☆美化委員長のメモ~
神戸 遥真
空の案内人 水川 沙耶
青に叫べよ 大久保 開
つくも神ホテルは荒れほうだい!? 河内 真白
ぼくとテルと○○と 平伊 志七

★第一次選考を通過されましたのは、以下の19作品です。

※敬称略、順不同

タイトル 氏名(ペンネーム)
あたしたち、コミックガールズ 吉田 桃子
その絵にはヒミツがある 梅本 晃
我ら!学校七不思議調査隊!! 愛お菓子
私とオバケパンの目覚め 大場 よしはる
チリトリさんはそうじの時間に恋をする
~南台中☆美化委員長のメモ~
神戸 遥真
夢収集車 芦屋 和音
フェアリーテーラー
~一番すごくて、すてきな話~
香川 静那
コンドル618 松木 美夏
空の案内人 水川 沙耶
青に叫べよ 大久保 開
センセーはイカサマ師!? 高清水 ヨオキ
ダレンとアランの航海日記 安芸 咲良
オバケ学校 田中 ちえ
霊界ラジオ 夏海 七緒
ゆうぐれさん 岸 穂花
わたしの耳は、チョウのミミ 尾崎 潤
つくも神ホテルは荒れほうだい!? 河内 真白
ゴーストランドへようこそ 九十九 皆人
ぼくとテルと○○と 平伊 志七
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