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みらい文庫大賞からのデビュー作家たち

過去の受賞者の作品と、デビューまでの道のりについて、インタビューを紹介します。

『生き残りゲーム ラストサバイバル』シリーズ

大久保開(おおくぼ ひらく)

第5回優秀賞受賞

受賞したときのこと、教えてください
賞をいただいたのは大学を卒業して、2年が過ぎたときでした。携帯電話に集英社みらい文庫編集部からの留守番電話が残っており、もう一度電話がかかってくるまで、かなり緊張したことを覚えています。
なぜみらい文庫に応募したのか
ふだん応募していないジャンルに挑戦してみようというのと、作品募集のタイミングがちょうど良かった、というのが理由です。実は児童文庫の賞に投稿をしたのは、このときが初めてでした。
これまでの投稿歴は
児童文庫以外の賞には何度か投稿したことがあり、短編で小さな賞をいただいたことがあります。上記のとおり、児童文庫の賞に投稿をしたのは、みらい文庫が初めてです。
アイディアは何から着想を得た
スティーブン・キング(リチャード・バックマン名義)の「死のロングウォーク」という作品です。昔から「こういう作品がもっとあればいいのに」と思っていたので、その思いをこめて書かせていただきました。
書籍化するにあたって苦労したことは
余計な描写を削って、いかにテンポ良く進めるのか、という部分です。それまでは自分の書きたいものを書きたいだけ書く、という感じで、あまり意識していなかったのですが、「読者」に読まれることをとにかく意識しました。
原稿を書く際に気をつけていることは
見せ場のシーンを作ることです。極端な話、ストーリーを全然覚えていなくても、見せ場のシーンだけは忘れられないぐらい強烈なものにしようということを意識しています。
応募者に何かひと言!
『作品としての完成度』も大切ですが、『自分の個性』を前面に押し出してみるのもひとつの手だと思います。「コイツって、この作品以外にどういうのが書けるの?」と思わせればこっちのものです。頑張ってください!

『渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない!』シリーズ

夜野せせり(よるの せせり)

第6回優秀者受賞

受賞したときのこと、教えてください
みらい文庫大賞には、第3回から応募していたのですが、2次通過した年から担当さんがつきました。プロットも見てもらっていましたが、幾度もボツになり、たくさん鍛えていただきました。受賞作を書いているときは、とにかくがむしゃらに何度も直しながら頑張りました。
最終に残ったという連絡があってからは、ドキドキして生きた心地がしませんでした。
受賞の連絡をいただいた時は、ほっとしてへなへなと力が抜けたのを覚えています。
なぜみらい文庫に応募したのか
もともと私は中学生ぐらいの年頃の子が主人公の話を書くのが好きで、児童文学や一般、ライトノベルなどの賞に応募していました。ですが、児童文庫の賞には出したことがありませんでした。ためしに書いてみようかと思い立ち、みらい文庫大賞の過去の選評を読んだところ、すごく面白く、ここに出そうと決めました。
子ども向けのエンタメは、書いてみたらとても楽しくてハマってしまい、毎年投稿するようになりました。
これまでの投稿歴は
児童文学、一般、ライトノベルなど。最初のころは手当たり次第に投稿しては玉砕していました。かなりの数だと思います。すべては思い出せません……。
毎年のように出していたのは、講談社児童文学新人賞、集英社コバルトのノベル大賞、みらい文庫大賞、新潮社の「女による女のためのR18文学賞」などです。2か月に一度締切りのあるコバルト短編小説新人賞にも出し続けていて、入選し、雑誌に作品を載せていただきました。
アイディアは何から着想を得た
私は、常に、ぼんやりと「こういう話を書きたいな」「こういう人物を書きたいな」「こういう街が舞台の話が書きたいな」などと考えています。うっすらとでも考え続けていると、ある時、アイデアがひらめくことがあるので、忘れないうちにネタ帳に書きこみます。 散歩をしたり料理をしたり、全然関係ないことをしている時に思い浮かぶことが多いです。ずっと空想ばかりしているので忘れ物やうっかりミスが多いです……。
何も浮かばないときは、ネタ帳を見返して書けそうなものを探します。
書籍化するにあたって苦労したことは
やはり、改稿に次ぐ改稿です。小説を「商品」として世に出すというのは、大変なことなのだなあと思い知りました。
特に悩んだのは登場人物の名前! 「渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない」の、渚くんの兄の名前を書籍化にあたって変えることになったのですが、なかなか決まらずに苦労しました……。それに、タイトルやあとがきも(あとがきは、毎回苦労しています)。
でも、自分の作品にイラストがついたり、カバー見本を見せてもらったり、広告用にまんが原稿を描いていただいたり、動画をつくっていただいたり。まるで夢の中にいるようでした。発売されてからも、しばらくは、ドキドキしすぎて心臓がもつかどうか心配でした! そして、やたらと書店をうろうろしていました。あやしい客だと思われていたはずです。
原稿を書く際に気をつけていることは?
とにかく、「読みやすく」。読書に苦手意識を持っている子も、すいすい読めるような文を書くのが目標です。だからといって、ぱさぱさと味気ない文章にならないように気をつけている(つもり)です。書きあがってからも、スマホで横書き表示にしたり、紙に印刷したりして、何度も読み返して直します。それでもミスが見つかるのはいったい何故なのか……?
あと、途中で「ひょっとしてこの話はおもしろくないんじゃないか」などと思って詰まってしまうことも多いんですが、気にせず最後まで書くことにしています。後で直せばいいのです……!
応募者に何かひと言!
子どもの本を書くのは楽しいです! 私もデビューしたばかりなので、たいしたアドバイスはできませんが。楽しんでどんどん書いていきましょう、とだけ。どんどん書いてどんどん出すしかないので。私も負けないようにがんばります!