イラスト/RUMINZ
編集Eの[エモい]1章だけ大賞
心に残る1文をさがして…。
ただエモい原稿が読みたい!
編集Eの[エモい]1章だけ大賞を開催。
冒頭1行目から惹きこまれる。感性をむきだしで書いているのが素晴らしい。
商業出版で、児童文庫で、どういう体裁で刊行するのか編集部が試されているような作品。
こういうのが読みたかった。どうすれば小中学生の読者に伝わるか一緒に考えたい。
児童文庫の市場をよく研究されていて、題材もチャンレンジしてみたいと思った。
冒頭1頁目から惹きこまれる設定と描写で、構成にムダがない。
しっかり勉強した上で書いてほしいポイントもあるが、躊躇せず書きたいことを書いてほしい。
冒頭の3行でシンプルに設定を提示しているので、読みやすい。
1話完結のシリーズにも1冊完結のシリーズにもできそうな設定がよかった。
先生と生徒の友情ではなく、生徒と生徒の恋愛が読みたい。
「アイドル」がでてくる作品は今回最も多くの応募作で扱われた題材だった。
「アイドル」設定はうまく活かせていないものの、冒頭に出てくる「手紙」は続きを読みたくなる設定。
文章は平易で読みやすいので、「手紙」を軸にした物語が読みたい。
「アイドル」がでてくる作品は今回最も多くの応募作で扱われた題材だった。
その中で今作は「双子」という設定が、それ自体ですでにキャラ付けがあるので面白かった。
しかし、その設定を読者に提示するのが遅く、冒頭の文章構成にムダが多い。
題材がみらい文庫のターゲット年齢層より上のキャラ文芸により親和性を感じる。
児童文庫でこの種の物語の刊行をめざすなら、もう少し市場の研究が必要。
書きたいことの方向性は面白いので、具体的に小中学生の読者をどこで面白がらせるかが課題。
冒頭から短い頁の中でドキドキさせる描写があり、これをどう回収するのかが気になる。
題材の中に少し古くささを感じたので、改善点は明確。
令和の小学生に向けた作品を志向すれば、劇的に改善される可能性は感じる。
「忍者」という題材には強く惹かれるが、冒頭1行目でいきなり誤字脱字があるのはマイナス。
何度も推敲して、どう読まれるか震えながら待つ真摯な作家の存在を想うと1行目でミスはつらい。
「YouTube」「ラブレター」などなんとなく子供が好きそうなものを混ぜずにド直球の「忍者」ものが読みたい。
「アイドル」がでてくる作品は今回最も多くの応募作で扱われた題材だった。
冒頭5行目でいきなり誤字があるのはやはり印象はよくない。
読者の理想型主人公なのか共感型主人公なのか、その設定があいまいだった。
1冊完結型の応募作が多い中で1話完結の設定は新鮮で惹かれる。
児童文庫というよりも、読者のターゲット年齢層がもう少し下の層に向けた単行本に親和性を感じる。
主要キャラの造形が魅力的なら、続きが読みたい。
昨年、編集Kの1章だけ大賞に投稿された『消しバト!』も含めて、子供に向けて書きたいことがあると感じる。優しい世界観で安心して読めるところが長所であり、短所でもある。
現状の児童文庫の市場と少し違うが、視点は面白いので頑張ってほしい。
児童文庫市場には類を見ない作品なので挑戦してみたいが、キャラが見えてこなかった。
書きたい方向性に類似作がないので魅力的なキャラが創れればよくなるが、それがいちばん難しい。
編集Kの1章だけ大賞受賞で今秋刊行の『サムライ紅炎舞』の読者からの声も参考材料になるかも。