1章だけ大賞
結果発表
編集S

イラスト/ガブ

編集Sの[スポーツ]1章だけ大賞

スポーツだから描けるエンタメがある。
そんな物語・キャラクターをお待ちしてます!
編集Sの[スポーツ]1章だけ大賞を開催。

結果発表
昨年に続き、全体で約300通のご応募ありがとうございました。
編集Sのスポーツ、編集Xの擬人化、編集Eのエモい。
それぞれ独断と偏見で選考した結果、全体で4作品(3名)が受賞することになりました。
受賞作品と気になった作品には、選評を掲載させていただきます。
受賞者は担当者とみらい文庫での刊行をめざすことになります。
【総評】
全体的にマイナー競技が多く、少し斜に構えた視点で書かれた作品が多かったのが印象的でした。
今回、受賞した2作品は「スポーツ」を描きつつ「キャラ」を描こうとしているところに惹かれました。
出版業界では「スポーツ小説は売れないから出さない」といったような話も聞きます。
しかし、それ故にチャンスだとも感じるので、面白いスポーツ小説が刊行できるように尽力したいです。
期待賞
『ドロップアウト・ゲーマーズ!』
しもっち

児童文庫市場には類を見ない題材で小中学生が読むと面白がるか気になる内容でした。ルールや競技自体の魅力ではなく、「キャラ」が描けるかどうかが重要なポイントなのでそこがうまく書ければ刊行できるかもしれない。

『野球嫌いの私が弱小野球部の監督に!?』
春月あめ

メジャースポーツを果敢に描き、自分の視点をしっかり主人公に投影させていたことに好感がもてました。
この話の続きを読みたいですが、基本的な骨格が書けているのでいろいろ打合せしてみたいです。

気になった作品
『SBP』
アラカワ

まず、作品タイトルから何も想起させられないので、もう少し魅力的なタイトルだと読前の印象が違いました。
20頁以上読んでからようやく物語の本題に入っていたので、1頁目から惹きこむ工夫がほしかったです。

『放課後ランキングバトル!』
海見みみみ

プロットの書き方がシンプルでわかりやすく、小学生男子が好きそうな題材を扱っています。
文体や言葉の選び方が児童文庫の主な読者層よりも幼いターゲットに向いているのが選外になった理由です。

『夢見る風、キラリと駆けぬけろ!』
馳月基矢

冒頭から惹きこまれる導入でした。主人公の動機も早々に提示されていて読みやすかったです。
描かれた競技が小中学生にとって本当に親和性があるかという点で最後まで悩み、選外となりました。

『七センチのクイックステップ』
すずらんこ

ぜひ挑戦してみたい題材でしたが、応募作の情報量では判断材料に乏しかったです。
また、現状の冒頭も設定説明に終始していたので、一文、一節でも心に残る言葉があればよくなると思います。

『巴の一本!』
湊祥

冒頭から競技自体ではなく、まずはキャラを描こうとしているところがよかったです。
短い頁でキャラの魅力を描くのは難しいですが、もう少し明確で強い主人公の動機がほしかったです。

『そら、のぼる。』
結来月ひろは

児童「文庫」というよりは児童「文学」の方面に親和性がある冒頭だと感じました。
20頁目まで何のスポーツのどんな話かわからず、エンタメとして導入部分での惹きこみが弱かったです。

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